脳から記憶をサルベージするメモ術(考察編)
この記事を読む前に前編をお読みください。
http://itpro.ameblo.jp/entry-10027402388.html
さて後編
些細なことでもキーワードをメモすることで、
思い出せるようにしておくというこのメモ術。
メモることで何をしているかというと、脳みそに入っている[記憶]に
タグとひもを付け、それが漂流してしまわないようにつなぎとめているんですね。
記憶をしまった箱をひもでくくって脳という海にしずめ、
中身が何かを書いたタグをひもにつけて、
その端を岸辺にくくりつけておくという感じでしょうか。
タグをみて脳という広大な海から記憶を引っ張り出すことを、
自分の中では「記憶をサルベージする」と呼んでいます。
つまり、「脳から記憶をサルベージするメモ術」というわけです。
誰しも、ふとした時に何かを思い出すことがあると思いますが、
そういうのも、ひもをつけ忘れて自分の脳の中を漂流していた記憶が、
何かのキーワードを見た拍子に引っ張り出されたものじゃないか
と自分は考えています。
せっかくしまったものを行方不明にしてしまってはもったいないので
しっかり紐でくくっていつでも取り出せるようにするのが大事です。
で、メモには想起力を補完する以外にもいい面があります。
それは「覚えておかなきゃ!」というプレッシャーが減ることです。
「メモ見て必要な時に引っ張り出しゃいいんだから」ということで、
記憶が漂流してしまわないかを四六時中見張る必要がなくなり、
脳を休めることができます。
この辺は、GTDというライフハック関連の考え方とよく似てますね。
ここから下はGTDについてちょっと説明&考察
はじめてのGTD(ITmedia)
http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0606/27/news003.html
写真でわかるGTD(ITmedia)
http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0606/28/news097.html
どうもGTDというのは脳みそを空っぽにしてストレスを減らすための
仕組みと思われているようですが、上のほうにも書いたとおり、
私としては「覚えていることを思い出しやすくする」技術だと思ってます。
GTDでは、最初に頭の中の気になることリストを洗い出すのに苦労しますが、
それはタグ付け、ひも付けを忘れた記憶たちが脳の中を漂流しているからです。
洗い出しを行う時に補助的に使用する「トリガーリスト」は網のようなもので、
その網を使って脳みそという海を総ざらいすることで最初のやることリストを作ります。
GTDのトリガーリスト(ITmedia)
http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0607/14/news064.html
そして、各リストに気になることを書きだすことで、それぞれを
タグ付け、ひも付けし、くくりつけているわけです。
リンク先のITmediaの記事で、GTDをやった人が
「気になっていたことがすっかり書き出せてすっきりしました。」
「書き出すことでぼんやりと思っていた『やりたかったこと』を明確にイメージできて、
やる気が出てきました。」
と言っているのも、記憶をしっかりつなぎとめることができたことに
よる効果ではないでしょうか。
自分も、メモやGTDを活用することで日々のストレスを多少なりとも
解消できています。やることが多くて困っている方はぜひ試して
みてはいかがでしょうか?
想起力(思い起こす力)を意識することで、
かなりのことを頭に入れておくことができるようになり
それらを必要な時に取り出せるようになりますよ。
以上、記憶力・想起力に関する私なりの考察でした。